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日本私法学会は、理事長名で声明など出したことがない。医事法学会も、おそらくは、臓器移植法改正に関する理事長声明など出していないであろう。
これに対して、医学の学会では、会員間に意見の対立のある問題についても、代表者が声明を発表しているようである。
GID学会は、GID特例法改正について、理事長声明のようなものは出していない。
なにわ太郎が、一人の研究者として、いろいろと動いた。このため、改正に対して批判的な方の非難は、なにわ太郎個人に向けられている。「皆殺しの法律家」という名称まで頂戴した。
しかし、GID学会は非難されていない。
弁護士会から新しい特別委員会を立ち上げ、貴殿を委員に任命した旨のファックスが届いた。
弁護士会から個々の弁護士への連絡は、ファックスが普通である。
弁護士会の委員会で、対外的に意見を発表しようとすると、日弁連会長の声明という形式で行う。これには、当然、内部的な手続きに日数がかかり、タイムリーな意見表明とはいかない。
それに、日弁連会長の声明って、誰が読んでいるのだろうか。GID特例法が出来たときにも、声明が出ているらしい。でも、わたしは読んでいない。
日弁連の人権擁護委員会に講師として東京に呼ばれたときに、人権擁護委員会の熱心な委員の弁護士から、声明が出されているという事実を教えてもらった。でも、今もなお声明は読んでいない。
62歳。これまで、病気をせずに生きてきた。ラッキーだったのかも。
定年まで、あと3年9か月。みせじまいの準備である。さまざまな団体の役員、会員などを、どんどん退会している。しかし、まだ、いくつか残っている。
人生の撤収は、なかなかに難しい。
回顧談が多くなる。
性同一性障害特例法の改正前後の話が中心。
法学という学問は、必ずしも論理がすべてではないように思う。
経験というか、社会の多くの人々の支持が得られないと、もたない。
一風変わった学問である。
社会の片隅で、一歩一歩、こんなことをしているのである。
臓器移植、堕胎、中絶、同性婚。。。
民法学者とか、医事法学者って、地味だけどがんばってる。
国際政治学、国際法、戦争と平和。まあ、こういうテーマの方がかっこいい。
でも、ぼくらは、結婚、離婚、相続争い。。。こういうチマチマしたことを取りあげるのだ。
そうして、当事者から罵声を浴びせられるのだ。
ただ、ひたすらに。
こういう日々が研究者として、ごくごく普通の日々である。
文字ばかり見つめる日々である。
来週は、週末も含め、毎日、どこかへ出かけて行っては、人に会う。その内容も種々雑多。会議、研究会、研修、会食などなど。
わたしのような暇な研究者には、めずらしい1週間になろう。
校正しても、校正しても、ミスが見つかる。嬉しいような、悔しいような。
「ああ、寝過ごした。1時からの用件のために出かけなきゃ」と思って身支度を整え、外に出ようとした。でも、何か変だ。静か過ぎる。窓からのぞくと、真っ暗。深夜なのだ。
午前と午後の識別できる時計が必要か。まあー、そんな問題ではない。寝ぼけたのであろう。
本日、早々の失敗談。