なにわ太郎のつぶやき日記【ver1.0】


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2005年10月31日 月曜日。
内閣改造。

個人的な課題としては、短期的にはGID特例法の改正。やや長期的には性指向問題に関する立法。

まだまだ長い道のり。
2005年10月30日 日曜日。
マリリン・ヤーロム『乳房論』(ちくま文庫)を読む。「乳房と法」に関する研究の一環。この書によれば、オランダ女性の乳房が豊かであるという評判があるというとのこと(156頁など)。ヨーロッパに留学中に、なんどかオランダに行ったことがある。

他のヨーロッパ女性と比べて、オランダ女性の胸が特に豊かという印象は受けなかった。ただ、オランダ女性は背が高い。知り合いのオランダ女性の話。現在、身長160センチの彼女は、学校時代いつも教室内で一番背が低かったとのこと。


オランダでサイクリングに誘われたときの話。平地がどこまでも続くオランダはサイクリング向き。アムステルダム駅でレンタサイクルを借りる。わたしの乗れるような低いレンタサイクルがほとんどない。女性用の低いものを借りる。ブレーキは、ペダルを逆回転させるという方式で、ハンドルにはブレーキが付いていない。当然、右側通行。

夕方、都心部に帰ってくる頃から雨。高いサドル、右側通行、雨で曇るメガネ。多い車。ブレーキを掛けようとしてハンドルを握るが何もない。ハッとして足で掛けるブレーキ。事故は起こさなかったが、緊張を強いられるサイクリングであった。
2005年10月29日 土曜日。雨。
朝、雨のため散歩にも行けず、ぐずぐずしていると、数日前に刊行されたばかりの高校の同窓会名簿を悪用したらしい先物取引業者から、勧誘の電話。最近、自宅の固定電話にかかってくる電話は、業者の勧誘電話が大部分。

友人、知人は携帯電話に掛けてくる。仕事関係の連絡は、職場にメールか郵便。自宅固定電話にかかってくる電話は、当方からすれば迷惑電話ばかり。


なにわ法学研究所のホームページを読んでくださっている皆様へのお誘い。
「ボージョレー・ヌボーを飲みませんか」会
日時:2005年11月21日(月)夕方
場所:JR大阪駅近くの某所。
服装:ご自分がお持ちの服のなかで、一番金のかかった服を着てくること。
費用:ただ。
予約:11月12日までに、なにわ太郎宛に連絡。
2005年10月28日 金曜日。
11月からは毎週末が多忙になるが、今週末はゆったりできる。

福岡大学医学部の先生方と、第8回GID研究会に関するメールのやり取り。
それによれば、会員宛の第8回研究会の案内・演題公募用の郵便は、11月1日に発送予定とのこと。また同時に、その頃にホームページを開設されるご様子。本部事務局のホームページでもお知らせする予定。


判例紹介。
東京地裁平成17年2月24日判決(判例タイムズ1186号175頁)

石原都知事は、「文明がもたらせたもっとも悪しき有害なものはババァなんだそうだ。女性が生殖能力を失って生きてるってのは、無駄で罪ですって」等の発言をした。

これに対して、都内および隣接の県内に居住する女性達が、謝罪広告の掲載、慰謝料の支払いをもとめた。

本判決は、原告らの女性個々人に対する名誉毀損の成立を否定。請求をすべて棄却。
2005年10月27日 木曜日。
昨夜の日本シリーズは4連敗。
今朝の新聞は、スポーツ欄をとばして読む。

大阪日仏協会から「ボージョレー・ノヴォオーを楽しむ会」の案内が届く。
以前は、日加、日独、日伊など、この種の国際親善の会にある程度は顔を出していた。しかし、ここ5・6年は、この種の会合には全く行かなくなった。

GID特例法が制定され、少しは心に余裕ができたので、ひさしぶりに、草の根の国際親善活動にも顔をだそうかな、と思案中。
2005年10月26日 水曜日。

昨日の夜、研究会の後、大勢の弁護士さんと一緒に、日本シリーズをテレビ観戦。また負けた。


スッチーと結婚した新婚弁護士ののろけ話を聞きながら、大阪駅へ。

本日は、職場のパソコンの具合が悪くメールのチェックできず。また、仕事はかどらず。

来月、東京でGID特例法の改正などに関するアピール活動を行うための準備に専念。

過日の結婚披露宴の写真が届く。

夕方、またまた歯医者さんへ。
2005年10月25日 火曜日。
朝日新聞の家庭欄に、低血圧症状に関する記事。高血圧で降圧剤を飲んでいるわが身からすれば、うらやましいような変な気分になる。

医学関連諸団体から第8回GID研究会に関する問い合わせが3通。
1 財団法人国際医学情報センター・日本の医学会会議録データベース作成委員会様
2 医事出版社「診療と新薬」編集部様
3 メディカ出版社・ナースビーンンズ編集室様



医学界の情報収集はすごい!

法学会は、注目されてないなあ。

夕方から夜にかけては、大阪の法律事務所で、「スポーツ問題研究会」の例会。


あ、そうだ。今日は給料日。ビッグマックにしようかな。
2005年10月24日 月曜日。
少しは寒さが和らぐ。
最近の月曜日の夕方は、歯医者さんと内科のお医者さんのところに行き、薬局で薬をもらって帰るという医療機関めぐりの日々。

昨日、性指向問題研究会事務局長と、来年夏の研究会について有益な意見交換。
2005年10月23日 日曜日。
毎月第4日曜日の午後は、京都駅前で研究会。

また、第4日曜日の夕方は、新大阪近辺のファミレスで飲み会。

今日、友、遠路より新大阪に来る。
楽しいひと時。
2005年10月22日 土曜日。
寒い。いきなり冬になった感じ。

豊胸手術に関する判例を集めてみる。「乳房と法」に関する研究の一環。

古い事例では、豊胸手術の失敗で東北地方の主婦が東京で死亡。それでも医師は無罪。

宅急便で、高校の同窓会の名簿が届く。パラパラと眺める。K君は、某大手英会話学校の経営者か。なるほど。昔から、英語は上手かった。

先日の岐阜でのアピールの件が、山本蘭さんの活動日誌10月19日「記者会見」に載っている。
http://blog.rany.jp/
2005年10月21日 金曜日。
血圧が下がり、仕事がはかどるような感じがする。

岡島芳伸「遺骨に関する権利の帰属について」戸籍時報588号2頁を読む。

遺骨についての私法上の権利は、誰に帰属するのか。
「喪主」説、「祭祀供養をつかさどる者」説、「祭祀主宰者」説などがあった。

これに対して、岡島説は「複数遺族共有説」を提唱している。

「遺族」の定義・範囲は明確ではないが、これまでの説が1人に帰属させるのに対して、岡島説は複数の者に帰属するとする点にメリットがあるようだ。

遺族間で、遺骨をめぐって紛争が生じたときに、分骨によって決着させるという点にメリットがあるようである。
2005年10月20日 木曜日。
ひさし振りに、明石へ。

大島俊之「ソドミー法を終わらせたヨーロッパ人権裁判所」神戸学院法学35巻1号の校正を車中で済ませ、提出。

いよいよ、性指向問題研究会への準備開始。
2005年10月19日 水曜日。

新幹線で岐阜へ。
夕方、GID特例法から、子無し要件を削除すべき旨をアピール。

夜、仲間の皆さんと会食。
2005年10月18日 血圧を下げる薬の服用を開始。
副作用の説明によれば、インポになる可能性ありとか。うーーーーん。

明日、中部地方へお出かけ。今日はその準備。
2005年10月17日 月曜日。
テニスと回転寿司。
歯医者へ。加齢を実感。

先週の土曜日の乳房文化研究会の二次会における浜野監督の話。次の映画作品の脚本はすでに完成しているが、その制作費の工面している最中とか。その映画とは、宮本百合子さんのレズビアン体験に関するもの。浜野監督は、「百合」にこだわっておられるのかな。ちなみに「百合」はレズビアンを意味する場合があるようである。


1ヶ月あまり日記を書いてきたので、日記の話題。先日亡くなった吉野俊彦氏の「永井荷風と川上肇」学士会会報835号75頁を読む。荷風の「断腸亭日乗」と、川上肇の「晩年の日記」の比較から、全く違った人生を歩んだように思われる二人の意外な共通点を挙げている。

1 同年次の生まれ
 2 若い頃から文学好き
 3 女性遍歴 
 4 有名大学の正規の教師就任と尋常ならざる辞任
 5 フランスの新しい文学と音楽に親しむ
 6 同時期にベストセラー刊行
 7 逸民としての文学活動
 8 森鴎外の史伝に親しみ彼を近代日本文学史上の第一人者と認めたこと
 9 強力な家計の支持者の存在
10 第一級の経済史資料たる日記の執筆
2005年10月16日 日曜日。
昨日、現代性教育研究月報2005年10月号が届く。

東優子「第17回世界性科学学会報告」を読む。

冒頭に、ケベック州モントリオールに関する美しい描写。東先生、すご腕の名文家だなあ。

カナダ・ケベック州は、わたしが初めて留学したところ。懐つかしく拝読。
2005年10月15日 土曜日。
小雨、蒸し暑い中、京都へ。
乳房文化研究会の公開研究会『美しく老いるー老いをめぐる”からだ”と”こころ”』

1内田亮子(あきこ)氏(早稲田大学教授)
2藤井孝子氏(ワコール人間科学研究所主席研究員)
3浜野佐知氏(映画監督)

内田先生は、生物人類学的にみた生殖と老いの話。内田先生のあまりの美貌に、聴衆の女性の皆様から嫉妬の混じった賞賛の声多数。

藤井氏は、高齢女性の下着の話。

浜野監督の映画「百合祭」の上映とトーク。絶妙のトーク。関西お笑い芸人以上の笑いをとっておられた。
2005年10月14日 金曜日。
昨日は、1年1回の健康診断。数値を眺める度に、加齢を実感。ここ数年は、高血圧を指摘されるようになった。GID特例法の制定以来、燃え尽き症候群かなという自覚がある。

友人達とテニスをし、回転寿司へ。最近の恒例。

大島俊之「家庭内暴力から子殺しへ―刑事判例に見る家庭の崩壊―」神戸学院法学34巻3号1013頁。石原明先生のご退職記念号。


和田ミトリ「“ひきこもり”は社会への警鐘―ひきこもりの問題と現代社会―」学士会会報851号137頁を読む。

ひきこもり問題の専門家の皆さんが指摘するのは、現代の厳しい競争社会とどう折り合いをつけるか、という点。

休暇をとって、ヨーロッパ中を船で旅すると、素晴らしい景色と、船仲間どうしの愉快な会話で癒されるだが、もう10年近くも前の話。最近は、回転寿司でのひと時が癒しの時?。

2005年10月13日 木曜日。
大竹文雄「プロ野球を経済学で考える」学士会会報849号40頁を読む。
大竹氏(阪大教授)は元の同僚。大竹氏の原稿の末尾では、有賀健氏(京大教授)の提案が紹介されている。「プロ野球機構を株式会社化し、球団は均等配分で株式の51パーセントを持ち、49パーセントを公募し、役員は球団外のもので構成する」。
これを実現できる人がいるかな。
2005年10月12日 水曜日。
書庫整理の続き。マスクをしても、ほこりアレルギーが起こり、頭がボーとする。第1回日韓家族法学会の抄録集が出てくる。原文では漢字は旧字体。

韓日家族法学会創立記念学術大会
日時:1993年11月2日(火)09:00−17:00
場所:釜山文化会館 小会議場
第1主題発表
韓国 韓国の離婚制度 朴□濠(ソウル大教授)
日本 離婚制度 西原道雄(近畿大教授)
第2主題発表
韓国 財産分割請求権における分割の基準 鄭照根(東亜大教授)
日本 日本における財産分与 大塚芳典(福岡県 弁護士)
第3主題発表
韓国 離婚後の子の養育 金演(慶星大教授)
日本 離婚後の子の養育 依田精一(東京経済大教授)


約12年前。このときが初めての韓国訪問だった。
西原先生は、元京城帝大の教授のご子息であり、子供時代を半島で暮らしたので、韓国語は部分的に理解できるとのこと。
大塚弁護士は、最初から最後まで韓国語で研究発表をされた。後に日韓家族法学会の日本側事務局長になられたのも当然か。

知り合いの韓国人教授が、大学、図書館、研究室、書店などを案内してくださった。地下鉄のシステムがフランス風で驚く。夜は、ホテル近くの屋台で、関東からの出席者の皆さんと懇親を深めたのが懐かしく思い出される。
2005年10月11日 火曜日。
北海道精神保健協会の雑誌「心の健康」115号「特集 性同一性障害を巡って」をいただく。

池田官司「札幌医科大学附属病院における性同一性障害への取り組み」など。

札幌医大がGIDに取り組み始めてまだ3年とのこと。意外に新しい。
2005年10月10日 月曜日。
新幹線で福岡から大阪に帰る。新幹線の車中、新大阪駅は大混雑。

8日(土曜日)、9日(日曜日)は、福岡で学会。昼間はお勉強。夕方は九州各地の焼酎をいただきながら、旧交を温める。

日曜日には、京都府から吉報。
2005年10月7日 金曜日
小雨の中、友人たちと2時間ほどテニスをする。やっと秋らしい気温になり、プレーが楽になった。

金曜の夜は、外食。どこに行こうか。

土曜日、日曜日、月曜日は、九州・福岡へ出かけるため、日記はお休み。金融法学会と私法学会に出席のため。最近の学会は形骸化しており、あまり興味はないが、世間の義理。
2005年10月6日 木曜日。
東京から、再度、弁護士の先生ご来訪。たいへんご熱心。債権法学者としての過去をこれほどお褒めいただくと、少しは心が動く。ただ、時間がない。

ところで、性指向問題に関連するということで、東郷健『常識を超えて オカマの道、70年』ポット出版(税別2000円)を読む。東郷氏は、かつて、「雑民党」を名乗り、何度も国政選挙に挑戦していたので、そのお名前だけは存じ上げていた。今風に言えば、ゲイのアクティビストといったところであろうか。ただ、ゲイの世界で、若くて政治に関心のある人々の中には、かつての東郷氏の選挙運動を厳しく批判している人もいるようである。

東郷氏のことは、なんとなく東京の人であろうと思っていた。ところが、生い立ちを読むと、兵庫県姫路市のご出身で、関西学院大学商学部のご卒業とか。名門の生まれで、学業成績は抜群であったと書いてある。関西で、実業家として成功し、幸せな結婚生活を送っていた時期もあったとのこと。

過日、某国会議員にお目にかかった際に、GID(性同一性障害)特例法の見直しと、同性愛者に関する法的諸問題について意見を交換したが、この議員の方は、特例法の見直しには好意的であったが、同性愛に関する法的な諸問題については拒否的な態度。

来年の夏に、性指向問題研究会を立ち上げ、長い年月をかけて、地道な活動を続けていくしかないであろう。生きている間に、この問題についても、なんらかの成果を得たいものである。
2005年10月5日 水曜日
仕事に区切りがついたため、書庫の整理。ほこりアレルギーのため、頭が重くなる。

いろいろと思い出のある資料が出てきて、作業はかどらず。今後の研究可能年数などを考慮して、過去に集めた資料を捨てるというつらい決断。

かの養老孟司先生は、たまりにたまる昆虫標本を収めるために、養老昆虫館を建てたとか。その昆虫館がしゃれている。まず、壁がある。その壁には馬と鹿の絵が描いてある。「バカの壁」である。その上に館が建っている。まさに、かのベストセラー『バカの壁』で館が建ったということ。

『性同一性障害と法』はかなり売れたが、実質的には赤字。とても「なにわ法学研究館」は建たない。

タイガースは優勝を決めて、今日は最終戦。サッカーでは、ガンバ大阪がトップ。セレッソ大阪も絶好調。大阪のスポーツファンにはうれしい日々。ジャイアンツの来期の監督は原監督とか。これは、タイガース・ファンのわたしも大歓迎の人選。人気があって実力のない原氏は大歓迎。
2005年10月4日 火曜日。
桜井万里子ほか編『古代オリンピック』岩波新書(税別740円)を読む。2004年アテネ大会関連の企画本。

「古来、スポーツの是非をめぐる議論は盛んに行われていた。片やスポーツは役に立たない、片やスポーツは役に立つ、と。しかし、古代人の議論によくよく耳を傾けてみると、双方の焦点は軍事にあるようだ。……スポーツ肯定派は、スポーツがいかに軍事教練として有効か、と主張する。(中略)他方、否定派はスポーツがいかに軍事には役立たないかを論ずる」。
2005年10月3日 月曜日
仕事がたまりにたまっているが、2時間ほど友人たちとテニスする。
プレーの後は、回転寿司で会食。今晩は徹夜覚悟で仕事を片付けなければ。


日韓家族法学会事務局から案内が届く。
第10回日韓家族法学会
日時 2005年11月18日(金)
場所 福岡大学国際会議場(文系センター棟5階)
日程 
13:30 開会
14:00 第1報告者 大島俊之(神戸学院大学法科大学院 教授)
    「性同一性障害と法」
14:40 第2報告者 金敏圭(釜山外国語大学校・法科大学 教授)
    「いわゆる『娘たちの反乱』−2005年7月21日大法院判決についてー」
15:35 第3報告者 松島道夫(久留米大学法科大学院 教授)
    「日本における養育費裁判の現状と課題」
14:15 第4報告者 金 演(慶星大学校 法学科 教授)
    「韓国におけ 姓氏制度に関する変遷」
18:00 懇親会 福岡大学60周年記念館ヘリオスプラザ6階
2005年10月2日 2005年10月2日 日曜日。 
蒸し暑い。早朝に起きて、京都で「運動」。
2005年10月1日 土曜日。今日から10月
競馬には行ったことがない。また馬券を買ったこともない。しかし、競馬ビジネスというのは、一応スポーツ法の領域内。外国のスポーツ法関連の判決には、競馬からみのものがある。

江面弘也『活字競馬に挑んだ二人の男』メデアム出版社(税別1900円)を読む。白井新平と、その三男である徹の人生を縦糸に、公営競馬の歴史、競馬ジャーナリズムの世界を描いている。新平氏は、戦前の神戸一中、旧制の大阪高校と順調にエリートの階段を歩んでいたが、途中でドロップアウト。アナキストになり、少女と駆け落ちし、新聞沙汰に。白井先輩、なかなかやるなあ。

新平氏は、後には、競馬ジャーナリズムで大成功した。


明日の日曜日は日記お休み。
早朝に起きて、京都で「運動」。
夕方、高校の同窓会に関連する業務。